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安保真が放つ「滲み画」の持つ新たな可能性

北海道常呂郡佐呂間町生まれ
幼少期に千歳市に移住、アイヌ文化と出会う。
北海道造形デザイン専門学校グラフィックデザイン科卒業後、福祉施設職員、CM制作会社に勤務。
その後フリーランスのデザイナーになり、POLO.B.C.S札幌専属デザイナーとして契約。ロゴデザイン、カットソーデザインを手掛ける。
1993年滲み画の原形が生まれ墨遊家として歩みだし、1994年には滲み画の技法を確立。
「日本の新しい墨絵」としてNHKテレビに出演紹介され、現代墨絵作家として本格的に活動を始める。
現在、百貨店を中心とした企画展、海外の国際芸術祭に数多く参加。
また、保護猫である愛猫MOMOCOをモデルにプライベートブランド「Amchou Land」を立ち上げ、イベントなどを通して「殺処分ゼロ」を呼びかけている。(イニシャルギャラリーHPより)




コタンコロカムイを描く理由 アイヌの人々はシマフクロウをコタンコロカムイと呼び最高位の神様として崇めている。北海道で生まれ育った一人の人間としてアイヌ文化に敬意を込め、絶滅危惧種であるシマフクロウを生涯のモチーフとして描くことを決意した。北海道の先住民族であるアイヌ文化を外して日本を語れず、自然との共存、環境汚染、人種差別、社会の在り方、自己の存在意義など作品を描く中で様々な問題を見直し考えるきっかけともなり、アイヌ文化が私の作家活動に大きな影響を与えてくれた最も大切にしているアイデンティティとなっている。


今から約30年前に作った作品

 子供のころから道端に咲くたんぽぽの綿毛が大好きだった。

 何処か健気でカワイく、また新しい世界へと飛び立つたんぽぽの綿毛が羨ましく思えていた。

社会人になって安定を手に入れたが夢を持てないことへの不安、 苛立ち、憂鬱が僕を襲う日々。

いつかたんぽぽのようにありふれたものであっても、

直向きで自由に自分の道を自分の力で切り開き、

突き進みたいと強く思った。

そしていつの日か、このたんぽぽの綿毛と一緒に夢に向かって羽ばたきたいと願い瓶に詰めたものです。

そうこのたんぽぽは、あの日のぼくそのものなんです。               安保真


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