記憶


夢を探していた

今から約30年前に作った作品

 

子供のころから

道端に咲くたんぽぽの綿毛が

大好きだった

 

何処か健気でカワイイ

また新しい世界へと飛び立つ

たんぽぽの綿毛が羨ましく思えていた

 

社会人になって安定を手に入れたが

夢を持てないことへの不安

苛立ちと憂鬱が僕を襲う日々

 

いつかたんぽぽのように

ありふれたものであっても

直向きで自由に

自分の道を自分の力で切り開き 

突き進みたいと強く思った

 

そして

いつの日か

このたんぽぽの綿毛と一緒に

夢に向かって羽ばたきたいと願い

瓶に詰めたものです

 

そう

このたんぽぽは

あの日のぼくそのものなんです

 


1968

北海道千歳市立北栄小学校入学当日

 

僕がアーティストになるなんて夢にも思っていなかった。

 

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